元々、同地区で営業している既存店舗があり、そこでの問題点・改良点を話し合いながら今回の計画を進めてきました。中でも駐車台数の確保が課題であり、当初より店舗上階の立体駐車場は絶対条件となっていました。幸いにも今回の計画に緊急性が無く、全体工程の中に耐火設計(耐火性能検証法)を用いて個別大臣認定を取得する時間を組み込む事が可能となり、その結果、構造のスリム化等により当初の概算よりも建設コストを抑える事が出来ました。
外部は通常手摺に沿うように設置される金属パネルをストライプ状に貼り、「見える部分」と「見えない部分」を内外部からの見え方によってコントロールしています。「見える部分」と「見えない部分」を等価に扱うことによって、「金属パネル部分」と「構造現し部分」とのコントラストがより一層増し、重厚さと軽快さの両方を表現出来きたのではないかと思います。
内部は外部の流れを汲みつつ、イメージカラーの赤、落ち着きのある木目をグラデーション化し、清潔感のある空間を目指しました。
住所 | 大分県大分市 |
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構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上5階建 施設併用五層六段型自走式自動車車庫 |
延床面積 | 7060.75㎡ |
設計期間 | 2010年2月 ~ 2010年4月 |
工事期間 | 2011年2月 ~ 2011年7月 |
施工業者 | (株)菅組 |