既存旅館の露天風呂新築工事として設計・デザインを担当しました。場所は大分県別府市観海寺温泉であり、別府八湯にかぞえられる歴史のある温泉地です。近年別府温泉は、観光客の減少が続き、個々の旅館が、他との差別化が出来る、魅力がある温泉づくりを模索し始めてきました。そのような状況の中で今回の施主は、別府温泉にない新しい露天風呂を造りたいとの依頼があり、2棟の露天風呂が完成しました。 この2棟は全く違うコンセプトにより設計されています。
「無垢の湯」は…癒し
「夫婦の湯」は…2つの合い重なるものです。
無垢の湯は、バリの神秘性をキーワードにテクスチャーを選択し、ゆとり、開放性の中で、人間がもつストレスの解放を考えました。バリのイメージをそのまま模倣するのではなく、イメージを連想させながら日本人の感性に同調させるようなデザインにすることにより、末永く、飽きないデザインになったと考えています。夫婦の湯は家族特に夫婦を対象にしています。御神木の木の下で大小の陶器風呂(夫婦茶碗)をイメージし、また2匹のカエルがハスの葉であまやどりするようなコミカルなイメージでデザインされています。
住所 | 大分県別府市 |
---|---|
構造 | 木造 |
階数 | 平屋建 |
延床面積 | 32.44㎡ |
設計期間 | 2004年6月~10月 |
工事期間 | 2004年10月~2004年12月 |
施工業者 | (株)和田組 |
ミシュランガイド熊本・大分特別版2018
4パビリオン「4つ星 ★★★★」